過ぎた時間だけ豊橋市民が損をする現実を、彼は知っている。前編

前回のブログで、民間社会(世界)ではありえない、長坂市長の思惑は時間切れ狙いか?を書いた。

豊橋のためにより良い30年の事業にできるように考えていた豊橋ネクストパークは、事業をどうすれば継続できるのか?を考えていると推察する。

今回の記事は、豊橋ネクストパーク側の状況を近藤なりに下記の項目について分析する。

INDEX前編

  • 契約解除の協議に対する通知の現在地
  • 契約解除で公園整備しなくても払う税金の額は
  • 運営費ゼロ、建設費増での提案された事業費の意味とは

契約解除の協議に対する通知の現在地

現在は、長坂市長が豊橋ネクストパークへ送付した契約解除の協議の通知に対する、意見が記載された返答が豊橋市にネクストパークより来ているところまでは周知の事実である。

一般的に考えれば、「どの条項での契約解除の協議なのか教えてください。また、当社は改めて事業の継続に理解を頂きたいと考えています。」が、一般的に考えられる返事だろう。

これに年末から返事をしてないのであれば、仮に長坂市長が契約解除したい立場でも、現在は契約を結んでいるパートナー事業者に不誠実である。憶測だが只今整理をしているので時間をくださいぐらいが考えられる返事だろう。

これにより、市民が日々不利益を被っているのは事実だ。過去の彼なら情報公開請求をして豊橋市はまた黒塗りというブログを書くのであろう。

契約解除で公園整備しなくても払う税金の額は

ひとつ前の項目で記載の通り、ネクストパークは事業継続を望んでいると私は考えている。

過去の個別対話結果では、

現時点で具体的に想定されるのは災害対応又はこれに準じる非常事態の場合であるという理解でよろしいでしょうか。に対し、ご理解の通りとある。

特定事業契約書(案)の107条での契約解除は、12月議会の小林議員の一般質問に対して田中文化スポーツ部長は「災害は起きてない」という答弁がある。

上記から市が一方的に契約解除をした場合に、豊橋公園東側の整備は何もされずに、市が税金で支払う契約解除に伴い支払う金額は増えることは間違いないだろう。

これにより、長坂市長は、ネクストパークの意見に対する返事ができないのだろう。職員が事業者との協議で発言されても法廷で不利になると考えているのであれば、職員とネクストパークとの協議はするなと箝口令もでてそうだ。

運営費ゼロ、建設費増での提案された事業費の意味とは

豊橋ネクストパークの事業提案の金額について勝手な解釈にて情報を操作する方もいるので、これからの説明を是非読んでほしい。

豊橋市の令和5年8月の多目的屋内施設整備基本計画では、多目的屋内施設整備費を令和5年8月現在では約150億円。その他の公園施設整備費【こども広場、テニスコート、相撲場、園路、芝生広場、多目的広場、駐輪場、駐車場、その他公園施設(既存施設の解体撤去を含む)】で約34億円。合計約184億円と見込んでいた。運営管理費等は、30年間で約38.4億円を見込み合計222.4億円程度を事業費として計画されていた。

結果として事業者から事業提案をされ豊橋市が契約したサービス購入料の内訳は添付の通りである。

多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業提案概要について(報告)

この計画について、事業者からの提案の建設費が230億で提案され工事費が約46億も増えていると騒ぎ立ている人には悪意を感じる。安易に物価高騰で建設費増やした。利権だと騒ぐのは、軽率である。物価高騰への対応は別途定められている。

豊橋ネクストパークは、現在全国に多くある5000人規模のアリーナや8000人や10000人のアリーナよりも設備部分などに資金を投入したと考えるのが普通だろう。

コンサート・スポーツ興行・MICEの主催者が持ち込む設備の負担を軽減する他に負けないアリーナを建設予定していたなら、豊橋は新幹線が停まる、さらには首都圏、東京、神奈川、名古屋、大阪からの立地の優位性を活かせば他に勝てる。

当然、提案業者の中には、他でもアリーナ運営に携わる前田建設工業もいるわけで入念に考えられた提案だろう。

設備をよくすることで、アリーナ全体での利用回転率の向上、アリーナ利用時の付帯設備での売り上げによる収益など総合的に計算し、予定していた運営費が市の計画とは違い自身でまかなえるという提案である。

ラウンジ(例 IGアリーナとサントリー)やネーミングライツ(富山市総合体育館RとYKKAP)によって運営費を獲得する自信があることが、今回の運営費ゼロの提案にも確実に繋がっている。

その他、愛知県がIGアリーナのサテライトアリーナとして豊橋の新アリーナを認めてくれていることも大きい。(愛知県HP

IGアリーナのコンサートなどの興行を、豊橋のアリーナでデジタルで繋ぎ連携して興行できることは、回転率の向上としても好条件である。

そう考えれば、今回の提案はとても豊橋にとっては魅力的な提案であり、契約であることは、間違いない。

この点は、ひとりでも多くの市民が知る必要がある。

次回、「過ぎた時間だけ豊橋市民が損をする現実を、彼は知っている。後編」

INDEX後編

  • 工事再開の場合の工程変更と工事費用のリスク
  • Bリーグ三遠ネオフェニックスは必要です
  • 制限時間はあるのか
  • 契約の本質を見極めると長坂市長の行動は市政の混乱とマイナスしかない

に、ご期待ください。